何歳になっても、自分が今までやったことがないことに挑戦する人は若々しい。そして、挑戦のネタは、実は身近に転がっている。たとえば、「三つ玉のお手玉」のように。
実は、私はこの文章を、少し反省しながら書いている。私自身も、三つ玉のお手玉ができないままなのだ。今までの人生で、その壁を乗り越えなかった。ぜひ、近日中に挑戦しようと思う!
三つ玉のお手玉に限らず、人生には、今までやったことのほんの少し先に、自分がまだ挑戦したことがない課題が転がっているはずだ。
たとえば、あなたは1分間の即興英語スピーチを、一度も言い間違えずにできたことがあるだろうか?
過去1年間で、10キロ以上の距離を、ランニングしたことがあるか?
哲学者イマヌエル・カントの著作を、読み切ったことがあるか?
短くて簡単でいいから、コンピュータ・プログラムを書いたことがあるか?
挑戦のネタは、ほんの少し考えれば、いくらでも転がっている。「自分には無理」だと思い込まずに挑戦し、乗り越えることで、脳の回路が活性化し、脳を若々しく保つことができるのである。
自分は若いからまだ大丈夫と油断していると、将来、高齢になってから後悔することになる。
脳も体も、鍛えるほど強くなる。若いうちにさぼっていると、加齢とともに、急に衰えがくることもある。「まだ大丈夫」と油断せずに、「挑戦」を通して脳回路を強化しておくことが、楽しい「脳の老後」に備えることにも通じるのである。
(写真=AFLO)