盛り上がりを見せるブラジルW杯。各国のスター選手が集まる中で、ひときわ輝きを放つのがアルゼンチンのメッシ、ポルトガルのロナウド、ブラジルのネイマールの3人だ。『誰がどう言おうと議論の余地はない。現時点で、この3人が世界最高の選手だ』とは優勝候補ブラジル代表の監督スコラーリの言葉だ。欧州の著名ジャーナリストが本人たちも含めた有力者たちの証言をもとに、プライベートも含めて3人を徹底比較した書籍が『Who is the Best? ~メッシ、ロナウド、ネイマール。最高は誰だ?』。なぜ、この3人は別格なのか? 様々な面からその秘密を見ていこう。

ネイマールの金髪の息子が生まれたのは2011年8月24日、サンパウロにある聖ルイス病院だった。ネイマールはこの一報をtwitterで伝え、オレンジ色の病院のガウンと白い帽子をまとって子供を抱く自身の写真を添えた。

もう1枚は、この子供のゴッドファーザーとなる友人のパウロ・エンリケの写真だった。そして自身の公式サイトにもポルトガル語・英語・スペイン語で母子ともに健康であることを伝えた。「体重は2.81キロだ。我々はこのような恵みを与えてくれた神に感謝している」

ダビド・ルッカ誕生に際して、わずか19歳で父親になることがネイマールにとって、そんなに単純であったはずがない。16歳のカロリーナ・ダンタスが妊娠していることを彼が知ったとき、ネイマールには大きな責任がのしかかることになった。カロリーナは知人を通じて知り合って短期間デートしただけの相手だった。彼女は子供の父親が誰かわからない状態を避けようと決意してネイマールに連絡したわけだが、そのときの彼のふるまいは「完璧な紳士だった」と、後に彼女自身が日曜日に放映されるテレビトークショーで明かした。

そうだとしても、2人はお互いの家族とこの問題を話し合う必要があった。

ネイマールの母ナディーネはこの知らせを聞いて、大きく動揺した。そして、この知らせにさらに難しい顔をしたのは、常に彼を厳しく育ててきた父親だった。

しかし、さまざまな難題を乗り越え、話し合いはいい方向に進み、息子は父親としての責任を果たし、この一報を素晴らしいニュースとして受け止めることになった。