「東大生から見放された朝日新聞/今春『入社ゼロ』に幹部ら衝撃」と題した4月18日付JCASTニュースの記事(http://www.j-cast.com/2014/04/18202623.html)が話題だ。「朝日新聞の幹部は、面接に東大生が1人もいないことがわかり愕然とした。人気の凋落ぶりに、『ここまで……』と唇を噛んだ」という。朝日の広報部は「お答えを差し控えさせていただきます」。応募はあって不合格だった可能性もあるが、「毎年、社内広報誌に新入社員全員の抱負が載るが、今年の70数人の中に東大出身者は見当たらなかった」(同社社員)。それが何だという議論もあろうが、「世間の評価を最も気にする人種」(東大OB)だけに、各時代の人気企業のバロメーターではあるようだ。

ではなぜ今、若年層に新聞が敬遠されるのか。ネット上で散見されるのは「新聞なんて年寄り以外に読んでる奴はいない」「斜陽産業。未来がない」という先行き悲観論や、「どの記事も金太郎飴のよう」「天声人語が面白くない」といった記事のつまらなさだ。共通するのは「ニュースはネットで十分」「情報はネットのほうが面白い」という認識である。

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