世界で最も長く収監されている死刑囚としてギネス認定された袴田巌さんが釈放された「袴田事件」は大きな話題になった。その4日後の3月31日、同じく再審を求めた「飯塚事件」のほうは、福岡地裁が再審を認めない決定を下し、弁護側は不服として即時抗告した。

1992年、福岡県飯塚市で小学1年の女児2人が殺害された飯塚事件。久間三千年元死刑囚が逮捕され、2008年に死刑執行(享年70歳)。元死刑囚の妻が09年に再審を請求していた。

「すでに死刑が執行されてしまっているため、もし再審請求が認められたら再審開始=ほぼ無罪なので“国家が無実の人間を誤って死刑にした”ことになる。日本の警察、裁判制度を根底から揺るがしかねない裁判として以前から注目されていました」と取材に当たった全国紙の司法担当記者は話す。

【関連記事】
再審決定!「袴田事件」48年目の真実
「奇跡の展開」ある主婦と殺人犯の文通
魔物が潜んでいる!? 裁判員が座る席
正当防衛と過剰防衛の境界線はどこにあるか
【1】殺人罪時効廃止で本当に遺族は報われるのか