「政治的な判断」で進む空港計画
国外に追放された政治学者フェリックス・マラディアガ氏は、エクスペディエンテ・プブリコの取材に応じ、中国による融資を受けるなら中国企業への発注が条件となり、その企業は「高く、遅く建てる」うえ、替えが利かないと指摘している。
マラディアガ氏はまた、商業的に正当化できないこの事業を政権が進めるのは「イデオロギー的・政治的な判断」によるもので、長期的には軍民両用の空港として使われる可能性が高く、汚職も招きやすいとの見方を示している。
無理があったのは、融資の条件だけではない。計画の全体像も大きすぎた。新空港の規模は、ニカラグアの航空需要をはるかに上回る。
首都の既存空港、アウグスト・C・サンディーノ国際空港は、年間約200万人の旅客を受け入れられる。国際空港管理公社(EAAI)のエリ・ロケ総裁によると、2025年の国際線旅客は約110万人にとどまった。上限までは、まだかなりの余裕がある。EAAIの元職員は、コンフィデンシアルの取材に、同空港に乗り入れる国際航空会社はわずか7社だと語り、新空港の建設には「技術的な正当性が何もない」と断じる。
既存のサンディーノ空港ですら受け入れ能力を持て余しているのに、オルテガ政権はこの空港にまで投資を始めた。新空港が開港すれば、貨物専用になるはずの空港だ。
中国大使館の写真にはクレーンが1基だけ
2025年12月、既存空港の滑走路を延ばす工事の起工式が開かれた。当局者は政府系メディアに対し、完成すれば大型のワイドボディ機が離着陸でき、同空港は「国際航空の重要な拠点」になると語った。式を取り仕切ったのは、新空港の式典と同じくオルテガ氏の息子ラウレアノ氏。駐ニカラグア中国大使も姿を見せている。
だが、ラ・プレンサの指摘によれば、政府は新空港の計画が遅れている理由も、既存空港を拡張する理由も、明確に説明していない。
新空港は今年に入り、ようやく一部が姿を見せ始めた。ただ、工事の進みは依然として遅い。
1月には、既存空港の起工式に列席した中国大使が、今度は新空港の現場を訪れている。中国大使館は写真を公開したが、大使らの背後にはクレーン1基と、組み上げ途中の鉄骨しか写っていない。

