遅れを取り戻せない「中米最大の滑走路」
今年6月末、エクスペディエンテ・プブリコが新空港の現場の様子を伝えた。1年前にアルティクロ66の取材班がたどった現場へ続く未舗装の道を、いまは大型トラックが土煙を上げて走ってゆくという。遠くでは重機が動き、建物の骨組みが姿を現しつつある。宿舎しかなかった1年前に比べれば、工事はたしかに進んでいる。
とはいえ、ラ・プレンサが政府の予算報告をもとに伝えた進捗率は、2025年末に8.8%、2026年3月末に17.5%。着工から22カ月余り、工期48カ月の半分近くが過ぎた6月末でも、その数字は26.8%にとどまった。
ニカラグア政府の資金負担は重く、その構図は今年も変わらない。政府は6月末までに今年の自国負担分を使い切った。一方、CAMCEが実行した融資は、約束された今年分の4割余りにとどまる。
9月末、政府は最新の映像を公開した。ターミナルビル中央のロビーに、屋根となる網目状の鉄骨が架けられてゆく。屋根の面積は8000平方メートル超で、サッカーコート1面分よりも広い。ラ・プレンサが10月7日に伝えたところでは、運輸インフラ相が政府系メディアの取材に、累計の進捗率は35%に達したと語っている。
ニカラグア政府が負担金を前払いする一方、頼りの中国側の融資は細々としか届かない。不平等な契約のもとで、事業は遅れを取り戻せていない。政府は2028年10月の完成を目標に掲げ、「中米最大の滑走路」を誇る。だが仮に完成しても、生まれるのは航空需要を大きく超える空港だ。裕福とは言えないニカラグア国民に、さらなる借金を負わせる事業でもある。
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