そこで畠中さんが勧めるのが、変動金利と固定金利を組み合わせ、かつ変動金利の返済期間を短縮する方法だ。3000万円の住宅ローンを、2%の固定金利・35年返済のみと、1500万円ずつ0.875%の変動金利・18年返済と2%の固定金利・35年返済をミックスさせた場合で試算した。その結果、前者の総返済額が4173万8760円、後者のそれが3708万6876円となって、ミックスのほうが465万1884円も少なくて済むという。

「住宅ローン金利が上がるかどうかは、誰も確かなことがいえません。それでミックスにしてリスクを分散するわけです。第一子の誕生を機に住宅を購入するのなら、変動金利で借りた分の返済が子どもの大学進学の時期に重なって、教育費の捻出も楽になります。ライフプランを頭のなかで描きながら住宅ローンを設計することも大切なことなのです」

また、住宅ローンを借りる際のもう一つのポイントが返済期間を少しでも短くすることだ。40歳の人が35年返済で組むと、返済が終わるのは75歳。先々が見通せない時代だけに、それだけ長期の借入金を抱えていると、当然リスクは大きくなる。そこで、ボーナス払い併用を活用して返済額を増やし、返済期間を少しでも短くする。

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