聞くときは相手に『へそ』を向ける
point 相手に体を向け、圧迫感のない距離で聞く
言葉だけでなく、座る位置や体の向き、姿勢、距離の取り方も、相手の話しやすさに影響します。
相手に体を向けて聞くだけでも、「あなたの話を受け止めています」という姿勢は伝わります。
◆よく聞いていることが相手に伝わる姿勢と座り方
(1)体を相手に向けて聞く
顔だけ相手を見ていても、体が別の方向を向いていたり、腕や足を組んでいたりすると、相手は無意識に心理的な距離を感じることがあります。聞き方の本には、こんな表現もありました。
「話し相手に向って『へそ』を向け、じっくり相手の話を聴く」
(白潟敏朗『仕事の「5力」』/中経出版)
へそを向けるとは、体ごと相手に向けることです。それだけでも、「あなたに意識を向けています」という気持ちが伝わります。
ふんぞり返らない。スマホを手元に置かない。貧乏ゆすりや髪いじりをしないことも、話しやすさにつながります。
正面に座られると緊張する…
(2)正面で向き合いすぎず、斜め前に座る
話を聞くときは、どこに座るかも大切です。正面でぴったり向き合うと、相手によっては目線の逃げ場がなくなり、緊張しやすくなります。
聞き方の名著100冊には、次のような指摘もありました。
「相手から斜めの位置や横並びに座ったほうが緊張感が低い」
(堀田秀吾『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明されたすごい習慣大百科』/ SBクリエイティブ)
4人掛けテーブルなら、図表1のように真向かいよりも、斜め前に座るほうが話しやすくなります。距離と角度のバランスがよく、お互いに余裕を持ちやすいからです。
距離は、近すぎず遠すぎずが基本です。聞き方のプロによると、手と腕を伸ばしたくらい、あるいは90センチ前後をひとつの目安とすると、圧迫感が出にくくなります。相手が話しやすい位置に座ることも、聞く前の大切な準備です。

