SNSを超える強い中毒性

MITテクノロジーレビューに掲載された論文は、AIコンパニオンの問題を論じ、これは、ソーシャルメディア企業が人々の注意を引きつけるために用いてきたこれまでのパラダイムを覆し、より強い中毒性をもたらす可能性がある新たな手法に置き換えつつあるとしている(*)。

*James O’Donnell, AI companions are the final stage of digital addiction, and lawmakers are taking aim, MIT Technology Review, 2025.04.09.

この論文によれば、AIコンパニオンは、ソーシャルメディアを超えるレベルで人々を夢中にさせる可能性が高い。これらのアプリは、一時的な流行ではないし、ネットに依存しているごく一部の人だけが使うものでもない。仕事や私生活において、わずか数年で主流の存在となった。

「ありのまま」を受け入れてくれる存在

AIコンパニオンアプリ「レプリカ(Replika)」を展開するルカ(Luka)社のCEO、ユージニア・クイダ氏は、同社製品の本質的な魅力は、「常にあなたのそばにいて、決してあなたを批判せず、いつもあなたを理解し、ありのままのあなたを受け入れてくれる存在」だという点にあると説明している。

キャラクター・テクノロジーズ(Character Technologies)社が運営するキャラクター・ドットAI(Character.AI)のプラットフォームには、毎秒2万件のクエリ(問い合わせ)が送信されており、これはグーグルの推定検索ボリュームの約5分の1に相当する。ユーザーがAIコンパニオンとやりとりする平均時間は、ChatGPTとのやりとりの平均の4倍にのぼる。

別のあるサイトでは、アクティブなユーザーは1日平均2時間以上をボット(bot)との会話に費やしている。ユーザーの大多数はZ世代(1990年代後半から2010年代初頭に生まれた世代。物心ついたときからインターネットやスマートフォンが身近にあった「デジタルネイティブ」)であるという。