試験制度は何を測る装置なのか
では、試験制度は何を測る装置であるべきか?
本来問われるべきは、単なる答えだけではない。
・どのような前提のもとで問いを立てたのか?
・複数の解釈や解法がありうる中で、なぜその答えを選んだのか?
・その判断を自ら説明できるかどうか?
などである。
つまり、情報検索や計算、定型処理をAIに任せた上で、なお人間が担うべき判断や構成や意味づけの能力を問うべきだ。
人間とAIの知的作業の分業を
共通テストで示されたAIの圧倒的な成績がわれわれに突きつけているのは、「AIに人間が勝てなくなった」という単純な事実ではない。
問題は、知的作業の分担構造が変化しているにもかかわらず、教育や試験、さらには実務の制度が、その変化を前提として再設計されていないことである。
いま問われているのは、AIに勝てるかどうかではない。知的作業において、人間と生成AIがどのような分業関係を築くべきか、そして、その分業を前提に、どの能力を人間に担わせ続けるのかを、制度として定義できるかどうかである。
試験制度の改革は、その最前線に位置している。
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