語られてこなかった「体と性」の悩み
10月は、18日の「世界メノポーズデー」を中心に、更年期への理解を呼びかける啓発活動が行われる月です。体の変化に目を向ける機会が増える一方、性にまつわる悩みとなると、今も身近な人に打ち明けにくいと感じる人は少なくありません。今回は、長く語られてこなかった「体と性」の問題に向き合う記事を3本お届けします。
1本目は、径書房代表の原田純さんによる、60歳で始めた「腟ケア」の体験記です。欧米では医療として普及するセルフケアに、なぜ日本の女性は抵抗を感じてきたのか。激痛に見舞われた出来事を機に自らの本心と向き合い、始めたケアが、健康診断では見つけにくい病気の発見につながった経緯をつづります。
2本目は、精神科医の和田秀樹さんによる、中高年の性の健康をめぐる解説です。マスターベーションへの後ろめたさや、「射精しすぎると頭が悪くなる」といった俗説を退け、心身にもたらす効用を海外の研究や調査からひもときます。医師が勧める頻度の目安にも触れています。
3本目は、ノンフィクションライターの旦木瑞穂さんによる、出生時の体の性別は女性だったトランスジェンダー男性の半生を追ったルポです。思春期に体と心の性の違いに悩みながら、家族の無理解もあって誰にも打ち明けられなかった向坂壱さん(仮名)。性自認について考えることを封じた先に待っていた、心の不調との葛藤を描きます。
体と性の悩みは、年齢や性別を問わず誰もが抱えうるものです。当事者の声や医師の知見は、自分の体との付き合い方を考えるきっかけになるはずです。
50代以降は「腟ケア」を積極的にすべき…激痛に悶え泣きながら指を入れ続けた60歳女性に見つかった病気の名前
(2025年1月19日公開)
加齢に伴う病気の中には、健康診断や血液検査だけでは早期発見できないものがある。自身の経験をもとに男女の性機能について取材を続けてきた径書房代表の原田純さんは「60歳を過ぎたころ、助産師さんの強い勧めで腟ケアを始めたら、日本人女性の70%が予備軍とされる病気が見つかった」という――。<続きを読む>
世界の研究でわかった「中高年のマスターベーション」の重要性…医師が勧める「1週間あたりの射精の回数」
(2025年6月18日公開)
熟年が心身ともに健康に過ごすには何をすればいいか。医師の和田秀樹さんは「射精しすぎると頭が悪くなる、禿げやすくなるというのは全くのデマである。マスターベーションはEDの予防や前立腺がんのリスク減少につながるだけでなく、生きることの喜びや安心感にもつながる。要介護高齢者を減らすという点では、国を救うことにもなる」という――。<続きを読む>
「自分には挿入するものがなかった」体は女、心は男の14歳が女友達とのキスで体から湧き上がった欲望と葛藤
(2022年6月25日公開)
今年5月、関東在住の向坂壱さん(仮名・50代)は戸籍の性別を女性から男性に変更した。幼少期はママごと遊びもすれば、戦隊ごっこもしたが、小学校高学年から中学卒業までは自分の性自認に深く悩んだ。その後、パニック症を発症。男性パートナーとの交際を経て結婚するが、新たな精神的な病の発作に見舞われてしまう――。<続きを読む>
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