「歩行者優先」なのに歩行者に道を譲らせる

●ワースト2:横に2~3人以上で走る

大集団ではないが、横に2~3人以上広がって走る。ゆっくり会話をしながらジョギング。なんの問題もないように思うが、横並びになりやすいのが難点だ。その分、歩行者が使えるスペースは狭くなり、迷惑になりやすいのだ。

特に問題なのは、ランナー自身が「道をふさいでいる」という感覚を持ちにくいことだ。仲間との会話に集中していると、後方から来るランナーや自転車、前方から来る歩行者への注意がおろそかになる。

狭い場所で歩行者とすれ違うなら、一列になる。当たり前のことだが、それだけで周囲の人が感じる圧迫感は大きく変わる。

●ワースト3:高速で走る

これは競技志向の強いランナーほど注意してほしい。皇居は信号がなく、一周約5kmという距離もわかりやすい。そのため、ペース走やタイムトライアルをしたくなる気持ちは理解できる。しかし、皇居は陸上競技場でもランニング専用コースでもない。

ランナーの走行ペースには大きな幅がある。ゆっくり走るランナーならキロ7~8分程度だが、速いランナーはキロ3分(時速20kmほど)で走る。ちなみに一般的な徒歩は時速4~5kmほどだ。

ランナー自身は「きちんと避けた」と思っていても、歩行者は背後から突然ランナーに追い抜かれると、恐怖を感じることがある。無理な追い越しを避けるのは当然だが、歩行者に危険を感じさせるほどのスピードで走っているなら、公共空間でのランニングとして適切なのかを考える必要がある。本気でスピード練習をしたいのなら、陸上競技場など、それに適した場所を利用すべきだ。

高速で走る女性
写真=iStock.com/filadendron
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●ワースト4:歩行者に道を譲らせる行為

皇居を走っていると、ランナーが近づいてきたため、歩行者が横によける場面をしばしば見かける。これを当然だと考えてはいけない。

皇居周辺の歩道は「歩行者優先」が基本になる。ランナーが歩行者に道を譲らせるのではなく、ランナーの側が歩行者に合わせるべきなのだ。よけてくれた歩行者がいれば、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えよう。

基本は、前方に歩行者がいれば減速すること。安全に追い越せないなら、しばらく後ろをゆっくり走る。狭い場所なら歩くという選択肢も必要だ。