2027年春から都内で「試行導入」
UWBを用いた改札を使えるのはいつなのか。JR東によれば、2027年春から、実際に利用客が使っている改札通路での試行導入を始める予定だ。対象は品川、大井町、大森、蒲田、高輪ゲートウェイの5駅に、さらに都内の数駅を加えることを想定している。各駅の既存改札機を改造し、まずは1通路程度から始めるという。
平井さんによれば、今回の取り組みは「実証実験」ではなく「試行導入」。単なる技術のお試しではなく、その先の実用化をにらんだ段階に入ってきたようだ。
2027年春の試行導入でUWB改札を利用するには、原則としてUWB対応のスマートフォンが必要になる。利用者自身の端末を使うのか、JR側が対応端末を貸し出すのかなど、参加条件は現在検討中だ。
ちなみに、今後ウォークスルー改札が導入されても、カード型のSuicaがなくなるわけではないという。当面は従来のタッチ式とウォークスルー方式が共存することになりそうだ。
さようならペンギン、さようならタッチ
2001年に登場したSuicaは、切符や定期券を改札機に入れるという動作を「タッチする動作」に変えた。そして今度は、その「ピッ」すらなくそうとしている。では、JR東日本はどんな世界を目指しているのか。
「目指しているのは、よりシームレスに移動できる世界です。今はSuicaを取り出してタッチするというアクションが必要ですが、それすら意識せず、ノーアクションで移動できる。究極的には、そういう世界観を目指しています」
「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのサービスそのものを大きく変えようとしているJR東日本。長年親しまれてきた「Suicaのペンギン」の卒業も決まり、いまSuicaは大きな転換期を迎えている。次に私たちの「当たり前」をどう変えてくるのか。しばらくSuicaから目が離せそうにない。
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