ドラマの仕掛け人であるNHK「軍師官兵衛」チーフ・プロデューサーの中村高志氏が、現代と戦国の共通点を挙げつつ、いま取り上げる理由を明かす。

【理由1】
●現代ビジネスマン――夢を追うだけでなく、日々の生活も重視
●官兵衛――生き残ることに必死だった

岡田准一さん演じる官兵衛が生きた戦国時代は、切った張ったが日常茶飯事で、若くして人が死ぬのがあたりまえでした。そういう時代にあって、官兵衛は一つのことを常に考え行動していました。「生き残る」ということです。

死が身近にあるからこそ、生にこだわったのでしょう。しかも官兵衛のおもしろいところは、周りの人も生き残ってほしいと願ったこと。敵ですらそうでした。敵は殺さなければ後で自分が殺される時代に、「人は殺してしまえばそれまで、生かしておけば使い道がある」と考えていました。