100年以上続く老舗の底力に、期待

ただ、この文教堂も、株価がそれだけ低いと言うことは、やはり業績・財務状況ともに非常に厳しい状態で、また、斜陽業界とも言える書店チェーンの将来性・成長性に期待をするのは難しいでしょう。すなわち、株主優待の廃止、そして株価暴落の可能性は決して低くはないと言えます。

そして何より、文教堂には「継続企業の前提に関する重要な疑義」が明記されており、優待どころか、企業の継続自体も危ぶまれているような状況なのです。

ですので、文教堂もKOZO同様、「投資」としてはお勧めしません。しかし、これもKOZO同様に、株式の購入資金4500円をレジャー費として捉えることができるのなら、「レジャー」としては面白いと思っています。

とくに、普段から文教堂で本を買っているような人は、早々に元が取れる可能性も高く、大いに検討の余地はあるでしょう。また、10年程前には、文教堂の株価は500円を超えており、それだけの底力はある企業だと解釈できないこともありません。さらに言えば、「1891年創業、100年以上続く老舗企業である」「主要株主に日販グループHDや大日本印刷といった流通・出版の大手企業が名を連ねる」ことも大きな安心材料であり、そう簡単には潰れないだろうと、私はずっと保有し続けるつもりです。

数千円程度の優待銘柄は、限られるが…

さて、今回紹介した「KOZO」「文教堂」以外にも、私は「ジーイエット(株価42円)」「ジェリービーンズグループ(株価70円)」「フルッタフルッタ(株価80円)」など、他にも数千円程度の優待銘柄を保有しており、いずれも驚異的な優待利回りを誇ります(株価はいずれも2026年8月31日現在)。ただ、いずれの銘柄も、何らかの深刻な問題を抱えており、(自身で保有しておきながらですが)「投資」としてお勧めできる銘柄は皆無です。

しかし、その優待内容が、自身にとって有用なものであれば、ここまで書いてきたとおり、「レジャー」としては検討の余地は大いにあるでしょう。実際、私はレジャーと割り切って楽しんでいます。

ちなみに2026年8月31日現在、数千円で株主となれる企業(株価100円以下の超低位株)は100社にも満たず、しかも、それらの中で、自身にとって有用な株主優待が実施されている企業となると、その数はさらに限られることでしょう、というか、皆無の可能性も十分あります。しかし、もし、そのような銘柄を見つけることができれば(出会うことができれば)、それは絶好のレジャーを楽しめるチャンスと言えるでしょう。

【図表】藤原氏が保有している数千円で投資できる優待銘柄の例
各社のサイトの情報を基に筆者作成

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