身につけておきたい「学びの姿勢」

正解を教えれば、「へぇ〜、そうなんだ」と、そのときは子供のモヤモヤが晴れるかもしれない。しかしそれでは、「なぜそうなのか」という因果関係を自分なりに納得して理解できたとまではいえない。「分かった気になっている」に過ぎないのだ。

子供の「なぜ?」に対する応え方に正解はないが、子供の好奇心を伸ばしていきたいと考えるのなら、次の「なぜ?」を引き出すようなかかわり方を勧める。「面白いことに気づいたね」「ということは、○○もそうなのかな? それとも違うのかな」など、親が思ったこと、疑問に思ったことをそのまま子供に返せばいい。

そうやって、親子で知らないことを疑問に思ったり、新しく知ったことを面白がったりする。これこそが、生涯身につけておきたい「学びの姿勢」だ。

自宅で子供と話す両親
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「なぜ?」を大切にしてきた子は人生を楽しめる

昨今、インターネットによる情報過多な中、良い情報をキャッチしては、わが子のために良かれと、幼いときからあれこれ習い事や体験教室に通わせる家庭が増えている。子供の視野を広げるという面では有効に働くこともあるが、人は忙しい状態が続くと、心に余裕がなくなり、目の前にあるタスクをこなすだけになりがちだ。

すると、本来であれば、子供から自然に湧いてくる「あれはなに?」「なんで?」「どうして?」といった興味や疑問が生まれにくくなる。また、親自身も忙しいと、子供の「なぜ?」に向き合えなくなってしまう。それどころか、「そんなこと今聞かないの!」と邪険に扱い、「それよりも早く○○しなさい!」と、子供を急かす言葉が多くなる。これは勉強でも同じだ。中学受験においても同様で、目の前のタスクに追われるだけの勉強になっている子は、本当に多い。