もっと深い「なぜ」がある
一方、幼い頃はよく「なぜ?」と聞いてきたのに、10歳くらいになってくると、口にする機会が減ってくることもある。これは、人に聞かなくても自分で理解できたり、自分で調べたりすることができるようになったという成長の証でもある。だが、ここでさらに「もっと深いなぜがある」ということを大人が教えてあげると、「学びに向かう姿勢」がよりしっかり育まれていく。
昨今の中学入試は、単に知識の量や処理能力を測る問題は減少し、今持っている知識と自分自身の経験を照らし合わせながら、自分の手と頭を使って考えを巡らせ、答えを探していくという思考力を求める問題へと変わってきている。こうした問題を解くときに必要となってくるのが、「なぜそうなのか」因果関係を説明できる力だ。そして、この因果関係を知る最初の一歩が、「なぜ?」という自ら湧き上がった疑問や不思議なのだ。
大人になってからもイキイキ過ごせる
「学びに向かう姿勢」が育つと、教科の勉強だけでなく、人生のあらゆる場面でも生かされていく。まわりの大人たちを見ていると、いくつになっても毎日イキイキとした表情で過ごしている人と、なんだかつまらなそうに日々を過ごしている人がいる。両者の違いの一つは、世の中で起きていることや自然現象などに対し、自分事として捉えながら日々を過ごしているかどうかだ。
私たちが暮らす世界には、いろいろな「人」「もの」「こと」が溢れている。そして、そこにそれぞれ「なぜそうなっているのか」の理由や原因、背景がある。そこに意識が向いている人は、新しい「人」「もの」「こと」に出会うたびに、「へぇ〜、そうなんだぁ〜」「なるほど、そういう背景があったんだな」「だったら、どうしたらいいのだろう」と、常に自分の心の中で驚いたり、感動したり、考えたり、疑問に思ったりしている。だから、毎日が発見で楽しいし、いろいろなことをどんどん吸収していくから賢くなる。
「なぜ空は青いの?」の素朴な疑問の先には、大きな世界が広がっているのだ。
検索時に関連する記事が表示されます


