大雑把でいいかげんなくらいがちょうどいい

ニューヨーク市立大学のアーロン・コズベルトは、65名の著名な作曲家の15657曲を分析しています。

その結果、5年ごとに見ると、もっともたくさん曲を書いているときに名曲も生まれやすいことがわかったのです。

とにかく大量に創作すること。

すると、クオリティの高い名曲も生まれるのです。

最初からクオリティについて考えてはいけません。そんなことを考えていると、行動できなくなってしまいますから。たくさんの仕事をしているうちに、偶然に良い仕事ができることを期待しましょう。

性格が完ぺき主義の人は、いつでも100点を目指すわけですが、そんなに無謀な目標を立てていたら、人は行動できません。

大雑把でいいかげんなくらいがちょうどいいことを覚えておきましょう。

歴代オリンピックの予算オーバー確率は100%

計画やスケジュールは、立てないほうがいいですよ。

何時間もかけて完ぺきな予定を立てても、どうせ「想定外」のことがどんどん起きて、最初の計画通りに進まないに決まっているからです。せっかく計画を立てても、その通りに行くことのほうが珍しいのですし、いちいちそのたびに変更・修正していたら面倒くさくてたまりません。

ノートパソコンで財政を見て悩む男性
写真=iStock.com/tdub303
※写真はイメージです

見切り発車でかまいません。

とりあえず「今すぐ」に行動を起こしましょう。「立派な計画ができるまでじっくりと案を練り、それまでスタートしない」という態度では、いつまで経っても行動することができません。

オックスフォード大学のベント・フリウビヤは、公表されたデータが入手可能な1960年以降の夏季・冬季オリンピック大会の予算オーバーを分析してみました。

読者のみなさんは、予算オーバーが全体のうちのどれくらいの割合だと思いますか。

答えをいうと、100%。

つまり、「すべての」オリンピックが予算オーバーでした。しかも、ほんのちょっぴりのオーバーではありません。予算オーバーの平均値は172%。2倍にはいきませんが、相当の予算オーバーです。

ちなみに、予算オーバーのトップは1976年のモントリオール・オリンピックで、その超過率は約720%でした。

2025年の大阪・関西万博も最初の予算は約809億円でしたが、万博に直接に関係する費用である、会場建設費、運営費、基盤整備費などを合わせると、費用総額は約7600億円にも達するそうです。