さらに、鳥山明の『Dr.スランプ』(1980~1984)や『ドラゴンボール』(1984~1995年)、井上雄彦の 『SLAM DUNK』(1990~1996年)など、大ヒット作品を次々に生み出して爆発的な人気を博し、1994年12月20日発売の「1995年3・4合併号」は漫画雑誌史上最大の653万部を記録。「世界で最も売れた漫画雑誌」としてギネス世界記録に認定された。

その後も、『ONE PIECE』(1997年~)、『NARUTO -ナルト-』(1999~2014年)、 『鬼滅の刃』(2016~2020年)、『呪術廻戦』(2018~2024年)など、だれもが耳にしたことがあるような国民的人気作品を連発。いずれも、テレビや劇場版でアニメ化され、一部は歌舞伎の題材にも取り上げられるなど、話題が話題を呼び、一大社会現象を巻き起こした。

だが、漫画界を長くリードしてきた日本を代表する漫画雑誌といえども、デジタル社会の荒波に抗うのは容易ではなかった。

日本雑誌協会によると、『週刊少年ジャンプ』の印刷証明付き発行部数は、1970年代初めに100万部を突破して以来、半世紀余りにわたって「ミリオンセラー」を維持してきたが、2017年1~3月期(平均、以下同)に200万部を割り込み、2026年1~3月期こそ100万4167部とかろうじて100万部を維持したものの、四半期で2万部弱減り、4~6月期は98万5000部と、ついに大台を割ってしまった。ピーク時からみれば、わずか15%程度にすぎない。

『週刊少年マガジン』はピーク時の6%に激減

同様に、他の主要漫画雑誌の4~6月期発行部数をみると、

・週刊少年マガジン(講談社) 28万1000部
・週刊ヤングジャンプ(集英社) 21万4000部
・月刊コロコロコミック(小学館) 21万3333部
・ビッグコミックオリジナル(小学館) 16万0667部
・ヤングマガジン(講談社) 12万7875部
・コミック乱(リイド社) 12万0060部
・週刊少年サンデー(小学館) 12万0000部
・ビッグコミック(小学館) 10万5667部

となっており、軒並み30万部にも満たない。少女漫画雑誌に至っては

・りぼん(集英社) 9万0000部
・ちゃお(小学館) 7万0000部
・LaLa(白泉社) 4万2767部
・花とゆめ(白泉社) 3万8800部
・別冊マーガレット(集英社) 3万0000部
・なかよし(講談社) 2万0233部

と、いずれも10万部以下だ。

このうち、『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』『月刊コロコロコミック』『りぼん』『なかよし』『別冊マーガレット』『ちゃお』は、最盛期には100万部を超える人気を得ていた。

中でも、『週刊少年ジャンプ』と覇を競った『週刊少年マガジン』は1998年に445万部を達成したが、今やピーク時の6%余りにまで激減、昔日の栄光は見る影もない。

隆盛を誇った漫画雑誌の落日ぶりは、ほんとうに目を覆うばかりだ。

積み重ねて置かれた雑誌
写真=iStock.com/temmuzcan
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