「失敗した若づくり」に見える地雷商品
カーブタックやバレルレッグは、樽のようにパンツ側面に生地が張り出しているため、股下に、きちんと空間をつくりやすく、結果的に「くびれを強調しつつも、太く見えない」ということがわかりました。
その一方、ユニクロの「タックワイドテーパードパンツ(3990円、税込)」は、「腰まわり」が太く見えるため、大人には薦めていません。その理由は、このパンツのタック位置と「生地の柔らかさ」という組み合わせのバランスに集約されます。
そもそもワイドパンツは股上が深いため、脚まわりが太くなるにつれ、構造的に股下の空間が潰れやすく、実際より「股下が低い(足が短い)」ように映るのです。だからこそ様々な工夫によって股下の空間を引き上げるわけですが、このパンツは前面についたフロントタックと生地感の柔らかさから、たとえ穿く位置を上にもってきたとしても股下の空間が潰れやすいのです。また腰まわりのゆとりから、体形によっては下腹部が出ているように見えます。
これではパートナーから、「以前のほうがスッキリしていた」と評価されてしまいますし、10代の子どもから見たら「失敗した若づくり」と思われかねません。またオフィスカジュアルとして職場で着用していれば、腰まわりのもっさり感が、仕事をテキパキこなせる印象を与えないのではないでしょうか。
そして細身に慣れ親しんだ方は、こういう失敗を懸念しているからこそ、これまで何となくワイドシルエットに抵抗感をもっていたのだと私は捉えています。
プロが教える「2つの鉄則ルール」
ここまでワイドパンツの正解と不正解について解説してきましたが、選び方が合っていたとしても、穿き位置とトップスの合わせ方を誤れば、だらしない印象になってしまいます。
そこで大人がワイドパンツを品よく着こなすための「2つのルール」をお伝えします。
ルール①:穿く位置は、おへそより3~5cm上
バレルレッグやカーブタックを選んだとしても、スキニージーンズのように腰に引っ掛けるような着こなしでは、ワイドパンツの構造上、深い股上がそのまま下に落ちてしまいます。この不自然なダブつきを解消すべく、おへそより3~5cmほど上、まさに和装の「袴」を穿くような高い位置から、カーテンを吊るすような感覚で合わせてみてください。
このように高い位置から生地を吊るすように穿き上げることで、股下に空間が生まれ、脚の付け根が高く見えるのです。


