いい上司になるにはどうすればいいのか

私たちは成長の過程で多くの人から教育や指導を受けます。学生時代はもちろんのこと、社会に出てからも上司や先輩から学びを得て、自分の能力やスキルを伸ばしていくものです。それ自体は大変ありがたいことですし、教えを受けたことに感謝している人が多いでしょう。しかし成長を遂げて一人前になってからも、その相手が自分を支配し続けようとしたら、さすがに「ちょっと鬱陶うっとうしいな」と思うかもしれません。

世の中には自分が教えた生徒や弟子が自立することを許さず、いつまでも恩着せがましく教師面や先輩面をするタイプの人がいます。まさにそんな関係性を描いたのが、英国を代表する文学者、劇作家バーナード・ショーの『ピグマリオン』です。タイトルにピンとこなくても、オードリー・ヘップバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』の原作と聞けば、「あの話ね」と思い浮かぶ人もいるかもしれません。

ところが原作である本作と映画は、実は結末が大きく違っています。映画は主役2人が結ばれることを示唆しさするシーンで終わりますが、原作はそんなハッピーエンド仕立てではなく、ラストはかなりシニカルです。

(構成=塚田有香 イラストレーション=米山夏子)

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