70代のテレビ視聴は平均5時間超
私はこれまでさまざまなメディアで、テレビの悪い面をさんざんぶった切ってきましたが、改めてお伝えしたいのは、テレビの使い方・視聴の仕方を改めようということです。まず指摘したいのは、「テレビの観すぎ」です。
総務省の調査(2024年)を見ると、70代のテレビ視聴(リアルタイム)の平均時間は5時間を超過しています。1日8時間睡眠としたら、活動時間の3分の1をテレビに費やしていることに。また悪いことに、テレビを観ている時は「座りっぱなし」になりがちです。
オーストラリアの調査(2008年)では、1日に6時間以上テレビを観る人は、まったく観ない人に比べて寿命が4.8年短くなることが明らかになりました。25歳以降に観たテレビ1時間ごとに余命が約22分縮む計算ですが、恐ろしいことだと思いませんか?
続いて、みなさん、「テレビを信じすぎ」です。信用するに足る番組もありますが、特に高齢者の健康に関する情報は間違いだらけ。垂れ流されるウソの情報を鵜呑みにしないように注意してください。
自分の頭で考えながら観る
また、「かくあるべし思考」を植えつけたり、むやみに不安を煽ったりする番組も少なくありません。テレビに洗脳されないように、自分の頭で考えながら観るという意識も大切です。必要以上にテレビを観ない、適当な情報番組やワイドショーを観ない、テレビはボーッと観ない。
この3点を肝に銘じて、テレビとうまくつきあっていきましょう。できれば、インターネットテレビで好きな番組を観ることをおすすめします。自分の興味や意思を持って、視聴する番組を選ぶようにしましょう。
「いい質問ですねぇ」(池上彰/ジャーナリスト)――池上さんがテレビの情報番組で司会を務める際、よく発しているひと言です。「いい質問ですねぇ」と言われるような疑問を持ちながら、テレビを観るように意識しましょう。

