「ちょい乗り」が与える車へのダメージ

地方なので電車やバスの便が少ない、あるいはスーパーに行くのに徒歩では遠過ぎる。こういった場合、日々の買い物など、ほんのちょっとした外出にも車を使う人が多いだろう。

しかし、乗ってはすぐに降りる“ちょい乗り”を繰り返すと、車にはダメージが少しずつたまっていく。

一般的な運転と比べて、とくにオイルに負担のかかる走り方のことを「シビアコンディション」という。

ジャリ道や雪道といった悪路、上りや下りの多い坂道、頻繁な長距離走行などと並んで、1回でおよそ8km以内の短距離走行が多いことも、シビアコンディションのひとつとされている。ちょい乗りは本当に車に悪いのだ。

買い物袋を助手席に置いて運転するドライバー
写真=iStock.com/hxyume
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ちょい乗りがいけない大きな理由は、エンジンが温まらないうちにエンジンを切ることだ。この状態では、エンジン内に取り込まれた空気中の水分が蒸発し切れず、オイルに入り込んでしまう。その結果、オイルが早く劣化して、エンジンに悪影響を与えることになるのだ。

オイルの適切な交換時期は、通常では1万5000kmまたは1年ごとだが、シビアコンディションの場合はその半分とされることが多い。ちょい乗りが非常に多い場合はもっと短く、3000〜5000km程度で交換するほうがいい、ともいわれる。

車のためには、ちょい乗りはできるだけ避けたほうがいい。スーパーなどのよく行く場所まで数km程度なら、自転車の利用も考えるようにしよう。

オイルが劣化して、車に大きなダメージが!

ガソリン代を想像以上に損するタイヤの状態

釘を踏んだり、裂け目があったりしなくても、タイヤからは少しずつ空気が抜けていく。JATMA(日本自動車タイヤ協会)の調査では、30%近くの車のタイヤが空気圧が下がった状態になっているという。

少々、空気圧が低下してもいいのでは……こう思うのだろうが、大きな間違いだ。ガソリン代を想像以上に損してしまう。

タイヤの空気圧が低下すると、路面と接する面積が増える。このため、走行中の抵抗も増えて、燃費が確実に悪化してしまう。

空気圧が適正よりも50kPa(キロパスカル)減った状態(5分の1程度低下)で走行すると、市街地では2.5%、郊外では4.3%、高速道路では4.8%も燃費が悪くなるのだ。

郊外から車で通勤しているケースで換算してみよう。いつも利用しているガソリンスタンドのレギュラーガソリン価格が170円/Lの場合、リッター当たり約7円分も高い店で給油しているのと同じということになる。

1円でも2円でも安いガソリンスタンドを探す人は多いだろうが、そういった努力が虚しくなるのではないか。