「医療保険の見直し」だけでもお得
⑤医療保険の再確認
「昔入った保険のまま、内容を確認していない」というケースは少なくありません。
ただ、窓口負担が3割に引き上げられることが予想されるなど、保険加入時と状況が変わってきています。
そのため、加入している医療保険の条件を再確認しておくとよいでしょう。
・入院時の自己負担をどこまでカバーできているか
・通院での治療にも保険金が出るタイプか
・高額療養費制度と保障内容が重複していないか
といった点をチェックし、必要なら保険を見直してみましょう。
医療保険の見直しによって月々の保険料が下がることもあり、家計が楽になる可能性もあります。
特に所得の低い年金生活者の場合、高額療養費制度によって自己負担の上限がもともと低く抑えられているため、民間の医療保険に加入している意味が薄いケースもあります。
ただし、見直しの際には次の点に注意してください。
必要に応じて、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのもひとつの方法です。
・解約のタイミングに注意
新しい保険は、申込・告知・審査・初回保険料の払い込みを経てはじめて契約が成立するため、旧保険を先に解約すると、その間に無保険期間ができてしまう恐れがあります。
・健康状態によっては新規加入できないことも
持病や年齢によっては、新しい保険に入れなかったり、保険料が割増になったり、特定部位が保障対象外になったりする場合があります。
・見直しても安くならないこともある
保険料は加入時の年齢で決まるため、高齢者になってからの見直しでは、かえって保険料が高くなることもあります。
ウォーキングも立派な家計防衛策
⑥「お薬手帳」の活用
お薬手帳は、これまで処方された薬の記録を残しておく手帳ですが、実は家計防衛にも役立ちます。
複数の病院にかかっている場合、お薬手帳を活用すると、同じ効果の薬が重複処方されるのを防げます。
また、薬剤師にお薬手帳を見せることで、ジェネリックへの切り替えや、リフィル処方箋への変更について相談しやすくなります。
⑦フレイル予防に取り組む
フレイルとは、加齢によって心身の力が弱ってきた状態のことです。フレイルが進むと、転倒による骨折や、体力の低下から寝たきりにつながりやすくなり、結果として医療費や介護費用がかさむ原因になります。
フレイル予防の基本は、特別なことではありません。
・意識してタンパク質を含む食事をとる
・ウォーキングなど、体を動かす習慣を続ける
・人と話す、外に出るなど、社会とのつながりを保つ
こうした日々の積み重ねが、将来の医療費・介護費用を抑えることにつながります。
窓口負担が上がっていく時代だからこそ、「そもそも病院にかかる回数を減らす」という視点も、家計防衛の大切な一部です。

