「昌」「光」「孝」…

「斉」を「ただ」と読むように、中国古典の注釈からつけられた人名として、江戸時代の国学者である荻生徂徠(1666~1728)はいくつかの例を挙げています。

それによると、「昌」をマサと読むのは『書経』に対して孔安国がつけた「昌、当也」という注に拠るとし、「光」をミツと読むのは同様に「光、充也」という注釈に基づくこと、「孝」をタカと読むのは『孝経』序の「孝とは人の高行なり」という注釈に由来することによるのだと述べています(『南留別志』巻2)。

ここに挙がっているようなごく一般的な名前としての漢字の読み方も、徂徠先生の説に従えば中国古典注釈によるものだということになります。