40〜60代を意識して加えた物とは

甘みやフルーツの風味、爽快感のある強炭酸だけでも、十分にストレスを溶解させるような味わいは表現できた。ここに何種類ものスパイスを加えたのは40〜60代を意識してのことだという。

確かに、食べ物でもさまざまな香りがブレンドされていると味わいに奥行きが生まれ、凝った料理に感じる。NOPEにおいても、多くの味を経験してきている大人が飽きずに飲み進められるよう、香りに工夫を凝らしたわけだ。

またスパイスの他にも、バニラやチョコレートにも含まれる香り成分や余韻を残す独自設計の「ギルティアロマオイル」を配合することにより、一度飲んだらまた欲しくなる、クセになる風味を実現させている。これらは大槻氏が表現するところでは「報酬性がある」香りとのこと。満たされるような感覚や心地よい高揚感を引き出す狙いがあるという。

味わいを出すための3つのこだわり
提供=サントリー
味わいを出すための3つのこだわり

3つ目としては、ギルティ消費というニーズが意外に奥深く、さまざまな年代や特性の人の共感を呼んだことが挙げられる。

「調査でも、ギルティ消費の中にグラデーションがあることがわかってきました。ダイエットする人にとってのチートデーもそうですが、それだけでなく、家族が寝静まった後にこっそりと食べるアイス、飲み会後のシメのラーメンも、ギルティの一つですよね。誰もがさまざまな色合いや大きさのストレスを抱いていて、それを溶かしてくれるものを求めている、ということだと思います」

オフの時間帯に購入者数が増えている

時間帯別の購入者数を調べたデータでは、12時、17〜18時に購入者数が増える傾向にあることがわかった。オンとオフでいえばオンの時間帯に受けたストレスをオフの時間帯に解消したい心理、と見ることができる。また、残業前の気付け代わりになる、という声もあるようだ。

最後に、今回のNOPE誕生の評価と今後について聞いた。

「生まれたばかりのブランドなのでまだ分かりませんが、現時点での成果としては、有糖炭酸飲料の市場を変えつつあると言えるのではと感じています。今後フレーバー展開をどうするかについては、夏場が一番売れる期間ですので、ここでの反響を見ながら判断していきます。すでにユーザーからアルコールを割ったり、お茶と混ぜたりと、いろいろな飲み方のアイデアも発信されていますし、さまざまな可能性が考えられます。長い目で見てブランドを伸ばしていきたいと思っています」

個人的に気になるのが、他社から類似の商品が発売されるのだろうか、ということだ。実現したら、「ギルティドリンク」という新ジャンルが生まれることになる。そこまでの潜在ニーズがあるのか否か、注視していきたい。

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