はっきり特定できない不思議な味

実際にNOPEを味わってみると、ペプシコーラのようでいて、フルーツの味も感じ取れるような、なんとも不思議な味。そして炭酸が強めなので爽快感がある。かなり甘いが、それだけではなくスパイシーな香りがあるので、甘いものが苦手な筆者でも飲み進めることができた。

ペットボトル入りは600mlと多めの容量。スナック菓子と一緒に映画鑑賞のお供にすれば、2本ぐらいは見られそうだ。カロリーは1本でなんと336kcalに上る。それだけでもう間違いなくギルティである。

大槻氏が開発にあたりコンセプトとしたのは「欲望の肯定」。飲むとだらけてしまうような味を追求した結果、甘くて濃い味わい、そして陶酔感をもたらすような豊かな香り、という方向性にまとまった。

実際にはマンゴーや完熟した桃などのフレーバーや、シナモン、カルダモンなどの香り成分が配合されているが、飲んでみて「○○の味」とはっきり特定できない。

今までにないからこそ懸念もあった

これは1、ベース(糖分と旨み成分)→2、フルーツの成分→3、スパイス→4、香り成分と、4段階で設計することにより、複雑な味わいが生まれているためだ。

1)ベース(糖分と旨み成分)→2)フルーツの成分→3)スパイス→4)香り成分と、4段階で味わいを設計。複雑な味の構成がわかるよう、1〜4の状態で味見させてもらった
編集部撮影
1)ベース(糖分と旨み成分)→2)フルーツの成分→3)スパイス→4)香り成分と、4段階で味わいを設計。複雑な味の構成がわかるよう、1〜4の状態で味見させてもらった

「既存の飲料でフルーツ系もコーラ系も多くの飲料が販売されています。何かのフルーツなり味わいなりを強調すると、すでにあるそれらと比較されてしまいます。まったく新しい『ギルティ炭酸』というカテゴリを生み出すために、味わいのうえで評価軸を作らないよう、どの商品とも異なる複雑な味わいを目指しました」

このように市場分析、コンセプト決めと万全の備えをしたうえで商品開発にあたった大槻氏。自信はあったものの、反面、「全然売れない可能性」も頭の隅から去らなかった。

というのも、社内では「大丈夫か」という懸念の声も挙がっていたように、「ギルティ」というマイナスイメージの強いワードを使うこと自体、ある意味、逆張りの発想だからだ。

「実際には冒頭に挙げた通りの反響を得たわけですが、売り出しまではヒヤヒヤしましたし、胃の痛みを堪えていました」