食事のカロリーや糖質は意識していても、健康的な生活を送るために必要な栄養素までは計っていない人が多い。AI食事管理アプリ『あすけん』の栄養士・多田綾子さんは「ユーザーへのアンケート調査では、1日分のカロリーはとれていても、たんぱく質やビタミンなどの栄養素が足りていないと気がついた人が約74%もいた」という――。
「バランス良いつもり」が一番危ない
「今日の食事、まあまあバランスよく食べられたかな」――そう感じている人ほど、実は要注意かもしれません。
AI食事管理アプリ『あすけん』の就労中のユーザー4492人を対象に行った「働く人の『隠れ栄養不足』実態調査」(2026年7月17日〜21日実施)では、自分の食事を記録してはじめてたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が「実は足りていなかった」と気づいた人が74.1%にのぼりました。さらに興味深いのは、調査前に「栄養は足りている」と思っていた人のうち、74.2%が何らかの栄養素の不足に気づいたという結果です。つまり、自己評価と実態には大きなギャップがあるということです。
実際にバランスよく栄養をとれていた人はわずか9.2%。逆に、「脂質」のとりすぎに気づいた人は75.2%にのぼりました。エネルギー(カロリー)そのものは足りているのに、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった特定の栄養素が偏って不足している。これがいわゆる「隠れ栄養不足」「新型栄養失調」と呼ばれる状態です。
「新型栄養失調」とは、医学的な診断名でも、正式な用語でもありませんが、厚生労働省の「働く女性の心とからだの応援サイト」でも、働く世代特有の健康課題として触れられていますし、あすけんでも、2016年頃に公式コラムで「新型栄養失調」について取り上げたこともあり、決して新しくはないけれど見過ごされがちな課題です。





