サプリメントは「あり」だが…

「足りない栄養素はサプリメントで補えばいいのでは?」という声もよく聞きます。これについては、一律に否定はしません。妊娠を計画している方の葉酸のように、国がサプリメントからの摂取を推奨しているケースもあります。食事だけではとりにくい栄養素を、上手に補助として活用する方法のひとつだと考えています。

ただし、「サプリメントをとれば食事の偏りをすべて解決できる」わけではありません。食品には複数の栄養素に加えて、フィトケミカルや食物繊維など、サプリメントだけでは補いきれない要素も含まれています。まずは普段の食事を振り返るのが基本で、どうしても補いにくい栄養素があれば、サプリメントを補助的に使う、という順番で考えていただきたいと思います。

たんぱく質・鉄・食物繊維の3つを同時に補える身近な食品
写真左=iStock.com/Valentyna Yeltsova・写真右=iStock.com/vikif
プロテインとサラダチキン ※写真はイメージです

サプリメントは手軽にとれる分、とりすぎには注意が必要ですし、複数の商品を併用すると同じ成分を重ねてとってしまうこともあります。パッケージの目安量は必ず確認してください。妊娠・授乳中の方や持病、服用中の薬がある方は、事前に医師や薬剤師に相談していただくと安心です。

「隠れ栄養不足」は、誰にでも起こりうる身近な問題です。完璧なバランス食を目指す必要はありません。まずは自分の食事を記録して振り返ってみること、そして「今日は野菜が足りなかったから納豆をプラスしよう」といった足し算の工夫を続けること。それが、忙しい毎日を送る働く世代にとって、いちばん続けやすい栄養対策だと思います。

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