️「第一志望は文科省」。有望な人材が続々入社

WILLER EXPRESSが高待遇で新卒学生を採用する理由は、人手不足時代を乗り切るための苦肉の策ではなく、信念と実績に裏打ちされた生存戦略だった。

事実、同社には意欲の高い新卒学生が集っている。今年4月に入社した新入社員の濱田昴生さん(22)は「他のバス会社に比べて、安全意識が高く、求められるサービス品質が高い。その分、年収も高く、だからこそやりがいを感じました」と入社動機を語る。

また、同じく今年4月入社の飯塚祐太さん(23)は就職活動時には文部科学省や地方自治体などを受験した公務員志望だった。一転して、WILLER EXPRESSに入社した理由を「公務員試験に煮詰まるなかで全く違う業界にチャレンジしたくなった」と話す。

今年4月にWILLER EXPRESSに入社した、濱田昴生さん(左)と飯塚祐太さん(右)
撮影=プレジデントオンライン編集部
今年4月にWILLER EXPRESSに入社した、濱田昴生さん(左)と飯塚祐太さん(右)

前途有望な人材を続々と受け入れるなかで、平山社長にはある心境の変化が生じたという。「ハイウェイパイロットの社会的地位を向上させたい」という使命感だ。

「今では省庁に入りたかったが当社を選んだという新入社員がいます。もし私が彼の父親だったら止めてしまうかもしれない。バスの運転の仕事より公務員や大手企業のほうが、社会的地位が高いのは事実でしょう。しかし、だからこそ、私はハイウェイパイロットを広く社会に認められる仕事にしたいです。新入社員の親御さんにも『WILLERならいいよ』と背中を押してもらえるようになるのが今の目標です」

コロナ禍以降、WILLER EXPRESSは増収増益を続け、今も右肩上がりの成長を続けている。その成長の原動力は「いかに人材を育てるか」を真摯に考え続ける姿勢と熱量にあった。

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