自分の心のままに生きるには、どうするといいか。デンマーク文化研究家の針貝有佳さんは「スマホと共に生きる現代は、いつでもどこでも誰かとつながり、余白の時間を持つことが難しく、自分の心の声に耳を傾ける暇もない。デンマークにもスマホ問題はあるものの、家族や友人などの大切な人と一緒に過ごす時間には、暗黙のルールがある」という――。

※本稿は、針貝有佳『幸せの国デンマークの「じぶん時間」のつくり方』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。

スマホを操作する女性
写真=iStock.com/Jacob Wackerhausen
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「余白」のために断ってもいい

デンマーク人にとって「余白」は必要な時間です。

1日にも、1週間にも、1カ月にも、1年間にも、「余白」は必須と考えます。ですから、デンマーク人にとっては「予定が空いている=行ける」ではありません。

私たちには、スケジュールは空いていても、予定を入れたくないときがあります。人間ですから、疲れているときもあれば、気分が乗らないときもあります。

日本人は、欠席する場合にはそれなりの理由がなければいけないと感じますが、デンマーク人は「予定が空いていても、行かなくてもいい」と考えます。「今日はゆっくり休みたいので、やめておきます」で問題ないのです。

「今日空いてる?」「今週末空いてる?」「空いてる日はいつ?」「いつなら都合つく?」こういった誘い方は、相手が時間さえあれば来てくれるという前提に立っています。けれど、「都合がつく=行きたい」とは限りません。