相手が断る余地を残して誘う

デンマーク人はよく「来たかったらおいで」と誘いますが、誘うときは「時間はあっても来なくていい」というニュアンスで相手が断る余地を残しておくのがベストです。そうすれば、相手は自分の心に正直な選択をしやすくなります。

そして、自分が誘われたときもまた、自分の心に素直になって、時間が空いていても断ってもいいのです。

仕事でもプライベートでも「余白」は大切です。私たち人間には、体調があり、気分があり、心地よいリズムがあります。たとえ予定は空いていても、無理に頑張って合わせる必要はないのです。

とはいえ、無意識に頑張って合わせようとしてしまうのが日本人です。日本人が自分の心を守るためには「余白をつくるのは義務」くらいの気持ちでいるのが良さそうです。

ちなみに、「余白」にスマホを眺めたら、せっかくの余白が台無しになりかねません。隙間時間にスマホを開くと、様々な情報が流れ込んできて、あっという間に余白が埋まってしまいます。「余白」をスマホに奪われないように注意しましょう。

自分を守るためにデジタルデトックス

デジタルデトックスは「自分を守る」という行為です。

スマホと共に生きる現代は、何かに集中する時間や心落ち着く時間を持つことがとても難しい時代です。とくに、即レスを求められる環境では、落ち着いて目の前の物事や会話に集中することもできません。

また、いつでもどこでも情報や他人の声が流れてくる状態では、自分の心の声に耳を傾ける暇もありません。

世界各国で「つながらない権利」についての議論が行われ、法制化やルールづくりの動きが見られますが、やはり自分を守るためにも、デジタルデトックスは大切です。

本を読む若い女性
写真=iStock.com/maruco
※写真はイメージです

これは仕事に限りません。プライベートでも、いつでもどこでも誰かとつながっているというのは、便利であると同時に、とても大変なものです。四六時中ずっと他人の目に晒されているような環境では、自分の心の声にしたがうよりも、他人の期待に引っ張られやすくなります。

今の日本の若者にとっては、スマホを忘れて何かに没入できる体験が貴重になっているようですが、それは裏を返すと、日常生活でどれだけスマホに意識を奪われているか、ということの表れでもあります。