甘くないけど血糖値が上がる「隠れ糖質」
「糖質制限を頑張っているのに、なぜか全然やせないんです……!」
ゆる糖質制限を指導した患者さんの中には、そんな訴えをしてくる人が時々いらっしゃいます。食事の内容を聞いてみれば、主食のご飯やパンはしっかりと控えている……しかし、詳しくその食生活を掘り下げてみると、こうした患者さんたちからは、ある共通点が見えてきます。
それは、無意識のうちに口にしている「隠れ糖質」の存在。本人は糖質を減らしているつもりでも、知らず知らずのうちに糖質の高いものを摂取し、それがダイエットを邪魔しているケースがよくあります。
一番多いのが、「甘くないから大丈夫」と思い込み、お煎餅やあられ、スナック菓子を口寂しいときにつまんでしまっているケース。これらは塩味や醤油味ですが、原料は米や小麦、ジャガイモといった「糖質の塊」です。体内に入れば、ケーキを食べたときと同じように血糖値を急上昇させます。
「甘くない=糖質が少ない」ではないことを、肝に銘じておく必要があります。
次に注意したいのが、ヘルシーなイメージの強い「野菜」です。もちろん葉物野菜は積極的にとるべきですが、土の中で育つ根菜類(ジャガイモ、サツマイモ、レンコン、ニンジンなど)やカボチャは、お米やパンと同じくらい糖質が高い食品です。
例えば、ポテトサラダやカボチャの煮付けは、野菜料理というよりも「主食」に近い存在。少量ならまだしも、お茶碗一杯分食べていればご飯を抜いた意味はゼロ。
現代特有の落とし穴といえる食材はこれ
そして、現代特有の落とし穴と言えるのが「果物」です。「果物はビタミンもとれるし体によい」と思われがちですが、最近の果物は昔とは別物だと考えてください。品種改良が重ねられ、驚くほど糖度が高くなった果物は、もはや「天然のスイーツ」。
特に果物に含まれる果糖は、中性脂肪に変わりやすいという特徴もあります。健康のためにと毎日甘い果物を食べていれば、やせないのは当然とも言えます。
主食を半分にしたり、低糖質食品をとり入れたりと工夫をしているのに、こうした「隠れ高糖質」で帳消しにしてしまっては本当にもったいないことです。
まずは、自分が「健康的だ」「甘くない」と思い込んでいる食品を、疑ってみることから始めましょう。成分表示を確認し、正しい知識で食材を選び直せば、停滞していた体重は必ず動き出します。
図表2の「要注意な隠れ高糖質食品」一覧をぜひ頭に入れておいてください。

