血糖値を乱高下させる危険すぎる飲み物

主食は半分にしている。隠れ糖質もとっていない。なのに、ダイエットが進まず、血糖値も怪しい……そんなとき、真っ先に疑うべき「犯人」は、飲み物です。

糖質の多い食べ物を控えることを頑張っていても、甘い飲み物を習慣にしている限り、その努力は水の泡になってしまいます。ゆる糖質制限を成功させるための最大の敵、それは「清涼飲料水」です。

まず、コーヒーや紅茶など、「飲み物に砂糖を足す」という習慣がある場合、やめられるならばやめたほうがベター。どうしても甘味をつけたいなら、エリスリトールやラカントなど、糖類ゼロの甘味料を使うことをおすすめします。

コーヒーカップの上に砂糖キューブ
写真=iStock.com/Francesco Cantone
※写真はイメージです

そして、一番気をつけて欲しいのが、ペットボトル入りのジュースやコーラなどの清涼飲料水です。これらに注意が必要な理由は、単に糖質量が多いからだけではなく、その「吸収スピード」にあります。

ご飯やパンなどの固形物は、噛んで消化されるまでに時間がかかるため、血糖値の上昇はある程度緩やかです。

一方、液体である清涼飲料水はそうした消化のプロセスをほぼ経ずに、そのまま小腸へと直行します。その結果、糖分が短時間で大量に血液中に流れ込み、血糖値をジェットコースターのように急激に跳ね上がらせてしまいます。

血管にとって最悪のシナリオを避ける

特に、清涼飲料水に使われる「異性化糖」は、血管の敵とも言えるもの。異性化糖はトウモロコシやジャガイモなどのデンプンを酵素で反応(異性化)させてつくった「液状の糖」のこと。

池谷敏郎『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(エクスナレッジ)
池谷敏郎『血管の専門医が30年間欠かさない すごい習慣』(エクスナレッジ)

商品の原材料名では、「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」などと表記されています。

異性化糖は砂糖と違い、温度が低いほど甘みが強く感じられるのが特徴。そのため、冷やして飲む清涼飲料水のほか、アイスクリームなどに多用されています。砂糖よりも安く大量生産でき、液体なので溶かす手間もかかりません。

その手っ取り早さは私たちの体内でも発揮されます。すでに分解された状態に近い異性化糖は、飲んだ瞬間に小腸から吸収されます。これが「血糖値の急激なスパイク」を招いてしまうのです。

例えば、運動中や風呂上がりの喉が乾いているときに冷えたスポーツドリンクを一気飲み――などは、血管にとって最悪のシナリオ。大量の糖質を一瞬で体に叩き込むことになり、強烈な血糖値スパイクを引き起こしてしまいます。