82歳の「えっちゃん」のもてなしに涙する人も

まもなく「えっちゃん」という愛称で親しまれている女主人の脇坂悦さん(82歳)が日本語で「いらっしゃい。お茶とお菓子をどうぞ」とあいさつし、参加者全員に日本茶とお茶菓子をふるまった。Walk Japanのツアーの一環として数千人以上の外国人ツーリストをもてなしてきたえっちゃんだが、英語は話せない。それでも、ごく自然に参加者一行と心が通いあっているように見えるから不思議だ。

さきほど椎茸栽培を見学した参加者から「お気に入りの椎茸料理はなんですか」と問われると、「人参と揚げのおこわやな」と方言で答え、イグナスさんが椎茸ごはんについて英語で解説する。参加者はなんとなく想像がつくのか、うなずきながら聞いている。

えっちゃんの家でのもてなしに日本の文化の原点を感じるのか、参加者のなかには感激して、別れ際にえっちゃんの手を固く握って離さない人もいた。以前訪れた日系人のツアー参加者は先祖のぬくもりを感じてえっちゃんの前で泣き出してしまったという。一行は昼前にえっちゃんの家を辞し、マイクロバスで次の目的地である杵築市の武家屋敷の観光に向かった。