2026年5月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。エンタメ・スポーツ部門の第1位は――。
▼第1位 細木は政界の黒幕を「お酒で殺した」と言った…暴露本を書いたライターだけが知る「ヤクザより怖い細木数子」
▼第2位 原辰徳でも高橋由伸でもない…阿部慎之助の衝撃辞任でついに動いた「巨人の次期監督」の意外な本命
▼第3位 そりゃ帝大病院でVIP待遇になるわ…「風、薫る」では描かれない、仲間由紀恵演じる"華族の奥様"の功績
ドラマ公開で注目される「細木数子の功罪」
細木数子の生き様がNetflixでドラマ「地獄に堕ちるわよ」になった。私は2006年、週刊現代で『細木数子 魔女の履歴書』を連載し、同年、同名の単行本も出した。このドラマにも私の本が参考文献として掲げられている。
公開の前、ドラマを見た。彼女の功罪は多岐にわたるが、善悪バランスよく取り合わせたドラマになっている。興味と関心を持って観てくれる視聴者も多いにちがいない。
細木は1971年ごろ、稲川会の滝沢組組長・滝沢良次郎の情人になったが、その後、新宿を仕切る小金井一家総長・堀尾昌志の実質的な女房、姐さんへと乗り換えた。
彼女はこの堀尾を「お父さん」と呼んだ。「お父さんが賭博を開帳すると、賭博場開帳図利罪でパクられるから、あたしがやる」と賭博の胴元を引き受けたこともある。
細木数子は女やくざだった
細木はやくざの女というより、やくざそのもの、女やくざだった。新宿・歌舞伎町で若い組員たちにビニ本(ビニールで包装し、立ち読みできないようにしたエロ本)屋2軒をやらせたことがある。
ところが組員の1人が月の売り上げの半分くらいを持ち逃げした。細木は怒り、すぐカネを持ってこい、じゃなければケジメをつけろと組員たちに迫った。持ち逃げした若い者の兄貴分がしかたなく自分の指を詰めて、細木のマンションに持ってきたという。
やくざでさえ、下の者に指詰めさせることを嫌う者がいる。にもかかわらず、細木は組員に断指させた。女やくざといわれるゆえんである。
やくざの情婦には水商売上がりの人が多いが、細木もその通り。銀座や赤坂でいくつかクラブなどを経営していた。そのため人の注意をそらさない会話や接客術を心得、その上、やくざの情人になって人を人とも思わない不遜さを身につけた。

