上司や部下、ご近所さん、毎日顔を合わせる配偶者――。私たちの周りには、なぜか一定数「困った人」がいる。厄介なのは、彼らの不機嫌やわがままに振り回され、こちらの機嫌まで損なわれてしまうことだ。だが、相手と戦う必要も、変える必要もない。身近な困った人から自由になる方法とは。
「ピリピリ上司」はすでに絶滅危惧種
私が『不機嫌な職場』という本を出したのは2008年のこと。当時の職場には、確かにイライラ、ピリピリしている上司がいました。そういう人が職場の空気をつくり、なんとなくギスギスする、雰囲気が悪くなる。そんな現象があちこちで起きていました。
それから18年。この間にはコロナ禍もあり、そんな「職場の風景」は一変しました。あの頃の「ピリピリ上司」は、いまや絶滅危惧種と言ってもいいほど見なくなったのです。
いまの上司はピリピリどころか、むしろ萎縮して、落ち込んでしまっているような人のほうがずっと多いです。少しでも強く注意しようものなら「それ、パワハラですよね」と返される。言ってくれるならまだいいほうかもしれません。上司より上の役員や人事部に「あの人にパワハラされました」なんて言われたら、自分の評価にも響く可能性があります。イライラした態度なんて、とても外に出せる時代ではなくなったのです。
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(構成=本誌編集部)


