上司や部下、ご近所さん、毎日顔を合わせる配偶者――。私たちの周りには、なぜか一定数「困った人」がいる。厄介なのは、彼らの不機嫌やわがままに振り回され、こちらの機嫌まで損なわれてしまうことだ。だが、相手と戦う必要も、変える必要もない。身近な困った人から自由になる方法とは。

近所トラブル3大原因は「音・におい・ゴミ出し」

急に怒り出す人、自分のルールを押し付けてくる人、裏で悪口や噂を広めている人……ご近所やママ友・パパ友などの中には、こうした「困った人」が一定数存在するものです。ご近所トラブルで私のところによく相談が来るのは音、におい、ゴミ出しで、3大原因といっていいでしょう。

音は、上の階・下の階がうるさいといったマンション系のもの。においは、ベランダでタバコを吸っていたとか、一階の飲食店のにおいが上がってくるといったケース。問題はゴミ出しです。ここまでするのか、と思わされるまでにエスカレートすることがあるのです。

私が驚いたのは、単にゴミの出し方にうるさいだけでなく、ゴミ袋の中身まで確認していたケースです。最初は、「これは燃えるゴミじゃない」などの些細なことだったのですが、だんだんヒートアップしていったのでしょう。ゴミ袋を外からチェックするだけでなく、開封して中身をすべて確認し、「これとこれはルール違反」だとして、ゴミの一部を相手の家の前に置くのです。

この方はターゲットにした人の家を見張り、ゴミを出したところを確認してからゴミ袋を漁っていました。ご本人はルールを守る使命感に駆られているのですが、尋常ではありません。

保護者同士のトラブルもよく相談を受けます。多いのはスポーツ系の習い事や中学・高校の部活動での保護者同士のもめごとですね。LINEやSNSでの無視、根も葉もない噂話の拡散などがよく起こります。

きっかけは、たいてい小さなマウンティングです。例えば、上の子のときから在籍している保護者が、初めて入ってきた人に「私、お兄ちゃんのときから知ってますから」「先生とも親しいんですよ」と先輩風を吹かせるんです。あとは、お茶くみや試合・遠征の送迎などの部活の当番。「誰がやった、やらなかった」でよくもめます。子どもたちのレギュラー争いもトラブルのもとですね。子どもそっちのけで親同士が熱くなってしまうのです。

ある学校で実際にあったのが「駐車場トラブル」です。その学校には来校者が自由に使える駐車場があったのですが、いつも同じ場所に停めている保護者が「ここは自分の駐車スペースだ」となわばりのように主張するのです。誰かがそこに停めようものなら、無視したり、いじめのような嫌がらせをしたりしていました。

さらに怖いのは「職業マウンティング」。誰々のパパはどんな会社で、何の仕事をしているのかをリサーチして、一部のLINEグループで共有するのです。誰のほうがよい会社に勤めているか、役職はどうかといったことでマウントを取り合うわけです。

最も罪深いのは、こうした大人同士のトラブルに子どもが巻き込まれていくことです。親同士のいさかいが子どものいじめ問題に発展し、最後は「どちらかが引っ越すか、引っ越さないか」という話にまでなるのです。

「困った人」5つのタイプ大原則は「戦わない」こと

こうした人たちを類型化すると、大きく5つのタイプに分けられます。

(構成=本誌編集部)