土日の寝だめは「社会的時差ボケ」を生む

シンガポール国立大学研究チームも、睡眠時間の短い高齢者は脳の老化が早いことを報告しており、睡眠時間の長さと脳の萎縮度が比例することが明らかになっています。こうした結果からも、中年期以降からの睡眠不足は要注意だと考えられます。

川島隆太『脳を休める!』(扶桑社新書)
川島隆太『脳を休める!』(扶桑社新書)

ちなみに、休日の寝だめに関しては、いろいろと問題があることを知っておく必要があります。休日の寝だめは、「社会的時差ボケ」などとも呼ばれており、逆にさまざまな悪影響があることがわかっています。

良い睡眠をとるためには、就眠時間と起床時間が毎日ほぼ一定であることが重要です。しかし、休日に起床時間がいつもと異なり遅くなると、睡眠のリズムが乱れます。その結果、頭がぼ~っとしたり、ものごとに集中するのが難しくなったりと、あたかも海外旅行に行ったときのような、いわゆる「時差ボケ」状態になることがわかっています。

また、疫学データでは、寿命が短くなることも指摘されていますので、休日に寝だめをしなくてよいように、平日に十分良質な睡眠をとらなくてはいけません。

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