厚労省が示した年代別睡眠時間の目安

睡眠と健康の関係については、SNSに蔓延する「諸説」や自称専門家の発信する情報に惑わされることなく、科学的知見に基づき専門家が作成した、厚生労働省の『健康づくりのための睡眠ガイド』を参照すべきです。本書では令和6年度に出された2023年版を参照します。

同ガイドでは、「睡眠は、健康増進・維持に不可欠な休養活動であり、睡眠が悪化することで、さまざまな疾患の発症リスクが増加し、寿命短縮リスクが高まることが指摘されている。また、必要な睡眠時間には個人差があるとともに、年代によっても変化するなどの特性を踏まえた取組が必要となる」としています。

必要な睡眠時間には個人差があるものの、具体的にどのくらい眠れば良いのかについては、年代ごとの目安が示されています。

「高齢者は8時間以上床に就かない」

高齢者においては、

・長い床上時間はかえって睡眠の質を低下させ健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安にする
・食生活や運動などの生活習慣や、寝室の睡眠環境を見直し、睡眠休養感を高める
・長い昼寝は夜間の良質な眠りを妨げるため避ける

といったことが推奨されています。

成人に関して推奨されるのは、以下のようなことです。

・適正な睡眠時間には個人差があるが、6時間以上を目安とする
・食生活や運動などの生活習慣や、寝室の睡眠環境を見直し、睡眠休養感を高める
・睡眠の不調・睡眠休養感の低下があるときは、病気が潜んでいる可能性に留意する

子どもに関しては、

・小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間を参考に睡眠時間を確保する
・朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかりとり、日中は運動をして、夜ふかしの習慣化を避ける

としています。