部下のミスを成長につなげる「言い換え」
第2位は、『否定しない言い換え事典』でした。
著者の林健太郎さんは、「否定しない専門家」として知られるエグゼクティブ・コーチ。著書の『否定しない習慣』『子どもを否定しない習慣』『リーダーの否定しない習慣』はシリーズ累計25万部を超え、これまで延べ2万人以上のリーダーを指導してきました。
本書では、私たちが無意識に口にしてしまう否定的なフレーズを、相手の意欲や信頼関係を育む表現へと言い換える方法が、シーン別に紹介されています。
例えば、部下がミスをしたとき。「なんでこんなこともできないの?」「何度も注意したよね」と責めるのではなく、「まずは話を聞かせてくれる?」「次からどうすればうまくいくと思う?」と問いかけることを林さんは勧めています。過去の失敗を責めるより、未来の行動に目を向けたほうが、相手の成長につながりやすいからです。
また、クライアントから無理な要望を受けた際も、「それはできません」と即答するのではなく、「○○をご希望なのですね。よろしければ、その理由をお聞かせいただけますか?」と背景や目的を確認することで、双方が納得できる解決策を見つけられる可能性が高まります。
本書には、仕事だけでなく、子どもや友人、パートナーとの会話に役立つ言い換えフレーズも数多く収録されています。言葉を少し変えるだけで、人間関係は驚くほど変わる――そう実感させてくれる一冊です。
「最初の10分」で行動を変える
3位は、朝活コミュニティ「朝渋」「5AM CLUB」を主宰し、早起きを軸としたライフスタイルの発信で多くの支持を集める井上皓史さんの『最初の「10分」がすべて』でした。
本書で提唱されているのは、「人生を変えたければ、『最初の10分』を変えよう」という考え方です。1日を7つのブロックに分け、それぞれの入り口となる「最初の10分」の過ごし方を工夫することで、その後の行動を自然と望ましい方向へ導いていくメソッドが紹介されています。
・ブロック1:就寝前1時間30分の「DOWN TIME」
・ブロック2:就寝7時間30分の「SLEEP TIME」
・ブロック3:起床後1時間の「WAKE TIME」
・ブロック4:仕事前1時間30分の「FOCUS TIME」
・ブロック5:仕事9時間の「WORK TIME」
・ブロック6:帰宅1時間の「GRADATION TIME」
・ブロック7:帰宅後2時間30分の「FREE TIME」
例えば、就寝前1時間30分の「DOWN TIME」は、翌日を気持ちよく迎えるための準備時間。この時間帯は外部とのつながりを徐々に断ち、心と体を睡眠モードへ切り替えていくことが大切だといいます。
そこで勧められているのが、「最初の10分だけ思う存分スマホを使い、その後はきっぱり手放す」という習慣です。最初に満足するまでスマホを見てしまえば、その後の80分は読書やストレッチ、翌日の予定確認など、本当にやりたいことに意識を向けやすくなるそうです。
時間に追われる毎日を変えたいなら、まず変えるべきは「最初の10分」――。自分を気持ちよく動かす時間の使い方を教えてくれる一冊です。


