残クレを使っていい人、ダメな人

残クレのリスクとは、住宅の性能そのものよりも、

「“将来評価が変わり得る”という前提を十分に織り込まずに契約してしまうこと」

にあります。

月々の返済額が抑えられているから安心なのではありません。

その住宅が、30年後、あるいは途中の時点で、どのような条件で評価される可能性があるのかまで含めて、判断できているかどうかが問われます。

住宅が金融商品として扱われつつある時代において、重要なのは「いくらで買えるか」ではなく、「この家は将来も資産として成立しているか」です。

もちろん、こうした「住み替え・売却時の市場評価リスク」以外にも、残クレ利用者が考慮すべきリスクは存在します。

例えば変動金利型の場合、今後の金利上昇が続けば月々の返済負担が当初想定を超えることがあり得ます。

また、地震や台風などの自然災害で住宅が大規模損壊した場合、ローンだけが残るリスクもゼロではありません(火災保険・地震保険の補償内容の事前確認は必須)。

そして、どれほど性能の高い住宅を選んでも、将来の市場環境や基準の変化によって資産評価が想定を下回る可能性は排除できません。

その前提に立って判断することが、残クレを使う際に最も問われる「リテラシー」と言えると思います。

残クレは、どんな家でも使える万能な制度ではありません。

将来のリスクを冷静に見通し、それを織り込んだうえで住宅を選べる人にとって、初めて意味を持つ仕組みだと言えるでしょう。

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