半日デートで暴走、「真剣交際に進みたい」

こうした中、ある日身長164センチのスラリとした34歳女性とのお見合いが決まった。

お見合いの場で、相手の女性が金銭的な話を一切しなかったと彼は喜び、また先方からも仮交際希望が来て、交際が成立した。

その彼女との初デート後に、なんと彼は浮かれた声で「真剣交際に進みたい」と言い出したので、この発言には驚くしかなかった。

「なぜそんなに急ぐのか?」と聞くと、「鉄は熱いうちに打たないと、彼女の気持ちが変わってしまう。彼女が欲しいエンゲージリングの下見に銀座のカルティエにも行ってきたし」と言う。

さすがにそれはいくらなんでもおかしい。1時間お茶しながらお見合いをして、たった半日デートした相手にカルティエの婚約指輪を買う約束をし、結婚するんだと、40歳を過ぎた大人の男性がなぜ有頂天になるのか。

さんざん、カネモク女性たちに貢がされた過去を、あれだけ熱く、そしてつらい思い出として、面談の時に語っていたではないか。その当人が、結婚相談所で結婚前提とはいえ、また同じ過ちを繰り返す可能性があるとなぜ考えないのか。

彼女のどんなところが一生を共にする配偶者として良いと思うのかを彼に問うと「見た目が好みで、子供も一日も早くほしいと言っている。性格も優しそうだし」と素朴に語る。

たった数時間で相手の人柄がわかるはずはないし、彼女だって、こちらのどこを気に入って結婚を決意したのか、きちんと確認してほしい。「優しそう」なのはよいが、本当に心根がよいのか、「優しそうなふり」をしているだけかもしれないとは疑わないのか。

1週間で返信が来なくなり…

不安しかない私は、相手のカウンセラーに連絡を取った。

すると相手のカウンセラーは、他人事のように「そうですか、確認してみます」と答える。その後3日が過ぎても、連絡がないため、もう一度先方に連絡してみると「真剣交際になると会員が申しております」と言う。

これにも私は唖然として言葉を失ったが、カウンセラーにはさまざまなタイプがいて、お見合いを取り次いだあと、会員が勝手に交際をし、交際終了になるも、成婚退会するもほったらかしている一部の仲人がいることを思い出した。

このカウンセラーに、うちの会員のどこが良いと思ってくれたのかを聞いたところで、わかるはずがない。彼女と結婚するんだとウキウキしていたはずの彼からは、1週間後に暗い声で「彼女からLINEの返信がないし、電話しても出ない」と連絡が入る。

スマホを使用する人の手元
写真=iStock.com/towfiqu ahamed
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予想通りの展開だった。もしかしたら彼女こそ、一瞬お金に目がくらんだカネモク女性だったのではないか。