「暴れ馬」で手がつけられないほどキレる

なにしろ、怒ったときは、烈火のごとくにキレまくる。鞘から刀身を少し出して鞘に収めて音を出して、「いつでも斬ってやるぞ」と威嚇するのが常だったというから、温和な「西郷さん」のイメージとは随分違う。

ケンカを吹っかけられれば、公衆の面前で相手を投げ飛ばしてしまい、そのことから恨みを買って、のちに襲われて刀傷を負うこともあった。

そんな暴れん坊が「このままではいけない」と考えたのは、西郷が19歳の時に下加治屋町郷中の「二才頭にせがしら」を務めることになり、同世代のリーダーとして仲間を束ねなければならなくなったからだ。