「サンドイッチの3要素」を磨き込む

ワタミがサブウェイを引き継いでからはさまざまな変革が行われ、売り上げの伸びという形で表れている。渡邉氏は決算説明会の席でも、サンドイッチを構成する3要素である、パン、ドレッシング、具材を徹底的に磨き込んでいくと語ったが、取材でも改めて商品力アップの必要性を強調した。

「世界のサブウェイなので、まずは世界でどんな商品が人気かをチェックしました。それを基に改善を繰り返しています」

コーヒーの刷新では元の原価の4倍になるアラビカ種100%の豆を使用し、1杯ずつ淹れるドリップ式に変更。これにより売り上げは1.5倍になった。またクッキーについても、店舗あたり1日12〜13枚を販売。これまでなかったティータイムの需要を取り込んだ。

チョコチップクッキー(250円)
写真提供=ワタミ
チョコチップクッキー(250円)

日本未上陸だった「世界で人気の商品」

サンドイッチの改善では、アメリカで大人気の「ランチドレッシング」(マヨネーズやサワークリームをベースにハーブを効かせた白いドレッシング)や、シンガポール、韓国、中国などで人気の「フラットブレッド」(薄いタコスのようなパン)などを導入。いずれも好評で、フラットブレッドは2カ月の販売期間を予定していたが、3週間で売り切れてしまったそうだ。

フラットブレッドを使った「メキシカンミートタコス」
写真提供=ワタミ
フラットブレッドを使った「メキシカンミートタコス」

これほど売れる商品を、過去のサブウェイではなぜ出さなかったのかとの質問に、渡邉氏は「努力不足」と言い切った。

「世界のサブウェイには人気のある商品がある。それから今までのメニューももっとおいしくなります。クッキーだって、世界のサブウェイには必ずあるのに、日本にはなかったから、売れるようにしました。なぜ3万7000店になったかということを考え、その強さをしっかりと表現していけばいいんです」確かに、店舗で焼き上げたフレッシュなパンなど、サブウェイには強みもあるが、客にはあまり知られていない。商品力として、また客とのコミュニケーションの中で、しっかりと伝えていく必要はありそうだ。