AIに夢を分析してもらう
私たちは日常生活の中で、自分でも気づかないうちに多くのエネルギーを消費しています。他人の期待に応えようとして、完璧でありたいと思い、誰かを不快にさせないように気を配るうちにエネルギーを使いこんでいるでしょう。
相手の心を想定し、実際のトラブル以上に想像を膨らませ、あらゆる課題に対処しようと責任を感じて孤軍奮闘するなどした心理的な努力は、目に見える仕事や家事以上に、私たちを疲弊させることがあります。
特に厄介なのは半自動的にこうした心の使い方を続けるために、自分では「なぜこんなに疲れているのか」が分からないことです。睡眠時間は確保しているのに疲れが取れないとか、休日に何もしていないのに消耗しているとかいうとき、原因は単なる身体的疲労ではなく、心理的な緊張にあるかもしれません。
私はAIに夢診断してもらって、大きな成果を得られたことがあります。次のような夢を見たのです。
「13時30分頃になると、毎日時間通りに料理が宅配で送られてくるが、そのことをなぜかいつも『忘れて』いるため、お昼を食べ終わったときに受け取ってしまう。送り元は義理の実家の親類筋の中年女性から、らしい。食べ物が宅配で届くことに、夏の暑さから一抹の不安を感じる。届くことを知っていたのに、覚えていたらお昼を食べなかったのに、とは思うが、ムリすればまだ食べられなくもない、という気持ちで宅配を受け取る。配達業者の中年男性は妙になれなれしい」
AIの夢解析の意外な結果
このとりとめない夢に、私は何か引っかかるものを感じました。ただ単に変な夢を見たというだけではなく、そこに何か重要なメッセージが隠されている気がしたのです。そこでAIに夢の内容を入力し、精神分析的な観点から解釈してもらうことにしました。
AIからの解釈は次のようなものでした。
・この夢は、母性的供給(食べ物)を求めながら、同時にそれを遅れて受け取る葛藤を描いています。
・供給は「義理の実家の中年女性」から来る → あなたの「妻を通じての母性」「自分の母ではない母性」。
・それを「忘れる」という形で拒否しているが、実際には「知っていた」と気づいている。
・そこに「なれなれしい男性配達員」が介入 → 母性的対象を媒介する男性的権威=侵入の象徴。
つまりこの夢は、
「母性を欲しているが、正しいタイミングでは得られず、外部(義理の母性+男性配達員)を通して侵入的に与えられることへのambivalence(相反する考えが両立している)」を表していると考えられます。

