「107歳まで生きる時代」動ける体は節約につながる

もちろん、若い頃と同じようにがむしゃらに動く必要はありません。大切なのは、「できる範囲で、日常の中で動き続ける」こと。それが、転ばない体をつくり、「いくつになっても元気で動ける体」を長く保つ最大のコツです。

公園で手をつないで歩くシニアカップル
写真=iStock.com/pixelfit
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体を動かせなくなると、介護や介助が必要になり、通院や治療の回数も増え、医療費などが確実に増加します。動けない体は、生活費を押し上げる原因にもなるのです。

これからの日本は超高齢社会。医療制度や介護制度が、今と同じ形で続く保証はありません。米カリフォルニア大学&独マックスプランク人口研究所の調査によると、2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生きるという予測データもあります。平均寿命が107歳という時代が近づいてきているのです。

(参考:Human Mortality Database, University of California, Berkley(USA), and Max Planck Institute for Demographic Research(Germany).)

107歳まで生きる時代が現実味を帯びてきた今、「動ける体」を保つことは、将来の医療費・介護費を抑えるための“最高の節約”とも言えるのです。

「心の変化」が起こりやすくなる

年を重ねると、体の老化だけでなく心の老化も起こりやすくなります。

・自信がなくなる
・やる気が出なくなる
・新しいことへの好奇心が薄れる
・「どうせ自分なんて」と思ってしまう

こうした変化は、誰にでも起こりうるものです。ただし、「精神的な老い」が一気に進んでしまう“引き金”があります。それは、「以前はできていたことが、できなくなったとき」です。

本書でもお話ししたように、この瞬間こそが、老いに気づく大きなタイミングです。本来であれば、「老いに気づけた→今から対策すればいい」と前向きに受け止めたいところです。しかし、「老いに気づいてしまった→もう自分はダメだ」と考えてしまうと、心には大きなダメージが残ります。