上司にイラッとした時の対処法

職場の人間関係も、これとまったく同じ構造で捉えてみてください。

たとえば、あなたの上司が「営業力は社内トップクラスで天才的なひらめきがあるが、部下のマネジメントや事務処理は絶望的にルーズで気分屋」だったとします。

普通の人は、この上司の「マネジメントがルーズ(弱み)」という部分にフォーカスし、「上司なんだから、もっとしっかり部下を管理して、事務処理も期限通りにやってくださいよ!」と毎日イライラを募らせます。

この苛立ちの背景には、「上司は部下を完璧に管理するべきだ」という期待があり、その期待が裏切られたことによる失望があります。しかし、北極星の法則をインストールしたあなたは違います。

「○○課長は、マネジメント機能のOSが搭載されていないシステムだ。そこに期待するのは雨乞いと同じだから、もうきれいさっぱり諦めよう。事務処理や進捗管理はこちらで完璧に巻き取ってコントロールすればいいのだ。

その代わり、課長の強みである『天才的な営業力と突破力』を北極星として、自分のプロジェクトを成功させるために徹底的に当てにさせてもらおう」と、前向きに割り切るのです。

【図表1】「期待値=実力×発生確率」
出所=『仕事を好きになる技術』(朝日新聞出版)

苦手な人に会ったらバリアを張る

自分がどうしても落とせない大型案件の最終プレゼンの時だけ、その上司を引っ張り出してきて、最高のパフォーマンス(クロージング)を発揮してもらう。

そして案件が決まったら「さすが課長ですね! あのクロージングは誰にも真似できません」と心からの敬意を伝える。上司のダメな部分(弱み)は諦め、「営業をクロージングする機能」としてだけ、圧倒的なリスペクトを持って当てにするのです。

後輩に対しても同じです。

北野唯我『仕事を好きになる技術』(朝日新聞出版)
北野唯我『仕事を好きになる技術』(朝日新聞出版)

「事務処理のミスが多くて何度言っても直らないが、愛嬌だけはあってクライアントからは異常に可愛がられる後輩」がいれば、正確性が求められるデータ入力は絶対に任せず(期待せず)、クライアントとの会食の場や、トラブル時に場を和ませる潤滑油としてだけ、その人の強みを北極星として配置するのです。

同様に、嫌いな人、苦手な人に出会ったら、その人の中にある「たった1つの明確な強み(北極星)」を見つけてください。そして、そこだけを見るようにする。それが、あなたの心の平穏を保つ最強のバリアになります。

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