危険度の高い“でもしか”開業医

まずは開業医についてです。医者になるには、まず医大に受からなければなりません。そして医大に進学してからも、「医師国家試験」に合格し、研修医として経験を積まなければ、医者として働くことはできません。医者を目指す動機は様々ですが、いずれにしても、かなりの努力をしなければ医師免許は手に入れられません。

最初は強いモチベーションで医者になったはずなのですが、開業医はどこかのタイミングで二つのタイプに分かれていきます。

一つは「でもしか開業」、もう一つは「理念開業」です。

「でもしか開業」医とは、勤務医として病院で働く自信がない、病院での人間関係がうまくいかない、もしくは、病院で勤務するよりクリニックを開業するほうがお金が儲かるしラク、といった理由で開業する医者のことです。

「大学の勤務医は大変そうだし、自分でクリニック“でも”やるか」
「当直やオンコールは疲れる。日中の定時で“しか”働きたくない」
「自分は◯◯科“しか”診たくない」

こういった消極的な発想で開業に踏み切る医者たちです。

こうした医者の特徴は、医学的知識や技術が不十分であることが多く、患者への責任感も薄い傾向があります。また、経営のことばかり考えて、必要のない薬を出したり、不要な検査を勧めたりするケースが見られます。

チェックすべきは「開業までの経歴」

もう一つのタイプは、「理念開業」医で、しっかりとした信念のもとで開業する医者のことです。

地域医療への貢献や、患者により良い医療を提供したいという強い思いを持っています。こうした医者は、十分な臨床経験とキャリアを積み、専門的な知識と技術を身につけている人が多く、同時にスタッフの接遇、社会保険、経営などもきちんとしています。

受診するとしたら、どちらの医者が良いか、答えは一つでしょう。

しかし、病院やクリニックの看板には、「でもしか医院」とか「理念クリニック」などとは書かれていません。パッと見ただけでは判断はつきにくいものです。

そこで、「でもしか」か「理念」かを見分けるポイントを一つお伝えします。

ひと言で言うと、「開業までの経歴」を確認するのです。大学病院や基幹病院で10年以上の経験を積んでいるかをチェックしてみてください。そして、各学会の専門医の資格を取得してから開業している医者のほうが、信頼できる可能性が高いと思います。