将来のため“健康を貯金”すること
家光教授の研究では「朝と夕の1日2回、5種目のストレッチ」を「週4日行う」と「4週間」で血管年齢が若返った。だが、そんなにたくさんできないよ……という人はまずは1種目からでもいいそう。
「種目と回数が減れば効果が表れるまで時間はかかると思いますが、努力した分、血管は何歳になっても若返る可能性があります。少なくとも現状よりは良くなるはず。年を取っているから、今さら自分の体はどうしようもないと感じている人や、疾患リスクが高いという人も、諦めずにできることから取り組みましょう」
肩こりや疲れやすい、眠れない、太りやすいといった不調も、血管が柔らかくなって血液の循環が良くなれば改善が期待できる。冒頭に述べた、見た目は痩せていても体脂肪率が高い“痩せの肥満”の人も、放っておくと体の中から老けやすくなるが、ストレッチで血液循環を良くして代謝が活性化すれば内側から健康的になるだろう。
家光教授がこう締めくくる。
「動脈硬化が進んでも普段は何も感じないでしょう。けれども血管は確実に、階段を上るように年とともに硬くなっていきます。その上がり方を緩やかにするために、ストレッチを行ってほしいと思います。それは自分の将来のため“健康を貯金”することではないでしょうか」
家光教授が伝授 今日からできる動脈硬化を予防するストレッチ
【前もも伸ばし】
1)イスに片側の足(左足)とお尻だけ乗せて座る。片手で背もたれを握る
2)乗せていないほうの足(右足)をできるだけ後ろへ引く。上半身をまっすぐ起こす
3)15~30秒伸ばしたら、反対の足も同様に行う
【ひざ裏伸ばし】
1)イスに浅く座って片側のかかとを床につける
2)片足をまっすぐ前に伸ばす。
3)両手を重ねて伸ばしたほうの足のひざに添え、体をやや前へ傾けて体重をかけ、ひざ裏を伸ばす。15~30秒伸ばしたら、反対の足も同様に行う



